【感想】「Ando Gallery」(兵庫県立美術館)のご紹介!

兵庫県立美術館は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災から「文化の復興」を目指すシンボルとして、建築家・安藤忠雄氏の設計に基づき2002年4月にHAT神戸に開館しました。建物全体が大きなコンクリート製のヒサシで覆われ、一方で、展示室の周りは自然光がさんさんと降り注ぐ明るい回廊で取り巻かれています。一見、巨大な迷路のようにも思える造りになっています。実際、私も美術館の中でよく迷います。

兵庫県立美術館兵庫県立美術館

 

さて、そんな美術館ですが、今回展示棟とギャラリー棟の間に新しい第2展示棟(Ando Gallery)が設立され、2019年5月23日から一般公開が始まりました。以前、展示室5(彫刻展示室)の一角に安藤忠雄コーナーがありましたが、それがさらに大きく発展して展示されています。

兵庫県立美術館 第2展示棟(Ando Gallery)

 

このギャラリーは、無料で入館できますので気軽に観覧できます。また、屋外スペースに、挑戦心にあふれる青春のシンボルとして、安藤氏がデザインした「青りんご」も設置されています。

安藤氏がデザインした「青りんご」

 

Ando Galleryでは、次の3つのテーマに分けて展示されていました。(2019年6月12日時点)

Ⅰ 兵庫/復興
Ⅱ 原点/仕事
Ⅲ 最新プロジェクト

 

Ⅰでは、淡路夢舞台や六甲の集合住宅、真言宗本福寺水御堂、小籔邸、ロックフィールド、兵庫県立美術館などのパネルや模型が、Ⅱでは、大淀のアトリエや光の教会、水の教会などのパネルやコンクリート製の模型が設置されていました。さらに、Ⅲでは最新プロジェクトとして、香川県の直島プロジェクトや大坂の中之島プロジェクト、海外のフランソワ・ピノーとのコラボ事業のパネルや模型が置かれていました。

 

改めて安藤忠雄氏の幅広い仕事を垣間見た気がします。展覧会に来られた際には、ちょこっと覗かれると新しい発見があるかもしれません。

 

2019年06月14日