【感想】2020年度コレクション展Ⅱ「日本画コレクション 自然へのまなざしー絵とこころ」(BBプラザ美術館、会期:2020/11/17~2021/2/7)レビュー

BBプラザ美術館で開催されている、2020年度コレクション展Ⅱ「日本画コレクション 自然へのまなざしー絵とこころ」(会期:2020年11月17日~2021年2月7日)に行ってきました。この展覧会は、BBプラザ美術館が所蔵する日本画コレクション展になります。

2020年度コレクション展Ⅱ「日本画コレクション 自然へのまなざしー絵とこころ」

 

展覧会の構成は以下のとおりです。

ロビー展示
一章 花鳥画-生物への慈しみ
二章 人物画-姿とこころ
三章 風景画-自然の気息
四章 新しき日本画-表現の拡がり

 

一章の花鳥画では、前田青邨《紅白梅》や杉山寧《渹(こう)》、加山又造《春宵》、上村淳之《鶴》など、見応えのある作品が並んでいました。

 

二章の人物画では、髙山辰雄《朝の光の中に》が印象に残りました。この作品は、展覧会チラシの表紙にも選ばれていましたが、鬱々とした不思議な魅力がある作品でした。

 

三章の風景画で、東山魁夷《清晨》、奥田元宋《遠山白雪》、髙山辰雄《二日の月》、加山又造《越路新雪》など、今回の展示作品のなかでもっとも充実した内容でした。

 

四章の新しき日本画は、下村良之介や西田眞人の作品が中心でした。 下村良之介の抽象的に描いた鳥はいつ見ても心地よさを感じます。西田眞人氏の作品は、特に各月の英語タイトルの付いた作品や《春》が印象に残りました。

 

他にも、これはBBプラザ美術館の特徴ですが、展示会場に入る前のロビーにも多数の作品が展示されていますので、見逃さないように注意が必要です。今回は、兵庫県立美術館で具体美術協会の作品を観た後だったので、余計に日本画に込められた美に対する新鮮な感動がありました。

2021年02月04日|ブログのカテゴリー:2021年投稿, 展覧会レビュー