展覧会を鑑賞するにはどうすれば良いですか?

美術館でチケットを購入

まず、展覧会を鑑賞するには、当然その展覧会を開催している美術館なり博物館に入館する必要があります。大抵の美術館の場合、入館そのものは無料で自由に出入りできます。また、無料で閲覧できる展示スペースがあることもあります。ただし、場合によっては、美術館への入館そのものに料金が発生することもあります。例えば、京都国立博物館のような庭園型の博物館では、入館前に発券機などでチケットを購入してから入ることになります。

 

一般的には、美術館の建物への入館は無料で、展示会場への入室時のみにチケットが必要となると思っておけば良いでしょう。では、そのチケットはどのようにして入手すれば良いのでしょうか? 大抵の方は、鑑賞する当日に美術館内の受付でチケットを購入することになります。この場合は、料金的には最も高い料金でチケットを購入することになります。


前売り券を購入

もし、少しでも安くチケットを入手したいと思うなら前売り券を購入しましょう。ただし、前売り券は該当する展覧会が始まる日の前日までに購入する必要があります。また、展覧会によっては、枚数限定でペアチケットなどのようなお得なチケットが販売されていることもあります。こうした情報は、展覧会のホームページなどに記載されているので、事前によく確認しておきましょう。

 

こうした前売り券は、一般的には美術館で購入することはできません。ローソンチケットやセブンチケット、チケットぴあ、イープラス、各種プレイガイドで購入することになります。例えば、ローソンチケットであれば、事前にネットで登録しておくと、ネット上で簡単に予約ができます。そして、予約時のQRコードをローソンに持っていき、Loppi(ロッピー)にかざし、電話番号を入力すると簡単に申し込み券が発券されます。そして、その申込券を30分以内にレジカウンターに持っていき、代金を支払うとチケットが購入できます。

 

ただし、この時に受け取るチケットは、美術館で購入する正規のチケットではなく、ローソン共通のシンプルなチケットなので、見栄えは期待してはいけません。チケットの半券を記念に置いておきたい方は、美術館でチケットを購入する必要があります。ただし、美術館によっては、チケットを提示するときに代替チケットを正規の半券に交換してもらえることもあります。


友の会に入会

さて、ここまでは、同じ美術館に最大でも年に1~2回程度しか行かない方向けの話です。もし、あなたが美術館巡りを本格的に趣味にしようと思っていて、同じ美術館に年3回以上行こうと思っているなら、該当する美術館の友の会に入会すべきです。

 

大抵の美術館には、友の会があり、これに入会するとさまざまな特典を受けることができます。勿論、友の会に入会したからと行って、無制限に展覧会を鑑賞できるわけではありませんが、通常のチケット購入で入館することと比べると圧倒的に安くなります。友の会の一般会員の年会費は、美術館によっても異なりますが、2,000円~4,000円程度が一般的です。

 

さらに、友の会に入会すると、会報や展覧会案内を送付してくれるので、より美術館に対する愛着も湧いてくるでしょう。また、提携している他の美術館や博物館の入館料金が安くなるケースもありますので、よくチェックしておきましょう。また、友の会はないものの、それに変わるお得なチケットやカードが販売されていることもあります。

 

例えば、神戸市立小磯記念美術館では、通常の友の会はありませんが、ミュージアムカードが1,500円(有効期限1年)で販売されており、これを受付で提示すると特別展やコレクション展を何度でも鑑賞することができるようになります。

 

自分にとってホームとなるような美術館に出会えたなら、友の会などに入会して積極的に、その美術館の企画に参加してみましょう。さまざまな友人・知人もできたりして、より一層、充実したアート生活が送れるようになるでしょう。