手荷物が邪魔なんですけど?

コインロッカーを活用しよう

展示室に入っていざ鑑賞を始めると、意外と邪魔になるのが手荷物です。来られている方を見ていると、女性であれば小さな手提げバッグか小型のリュックサックを背負っている方が多いですね。男性の場合は、手ぶらか中型のリュックサックを背負っている方が多いように感じます。たまに、ビジネス用のカバンを持っている方も見かけますが、仕事の合間に来館されているのでしょうか?

 

快適な美術鑑賞のポイントは、とにかく持ち物を少なくすることです。大抵の美術館にはコインロッカーが設置されています。荷物を入れるときに100円硬貨を入れて、荷物を取出すときに100円硬貨が戻ってくるタイプが一般的なので、実際には無料で利用できることになります。なので、鑑賞する際には貴重品を除いて、できる限り手荷物はコインロッカーに預けましょう。

 

ところが問題は、超人気の展覧会の場合です。世界でも特に展覧会好きな人が多いと言われる日本では、特定の展覧会に信じられないような数の人が押し寄せてきます。最近では、フェルメール展が東京会場(上野の森美術館、会期:2018年10月5日~2019年2月3日)と大坂会場(大阪市立美術館、会期:2019年2月16日~2019年5月12日)で開催されましたが、入場者数が合わせて100万人を突破していました。東京会場では、日時指定入場制を導入しなくてはならないほどの人気でした。さすがに大阪会場では、そこまではしていませんでしたが、それでもかなり混雑していました。

 

これだけの人が押し寄せてくると、当然ながらコインロッカーは全部使用中ということを前提に考えておかなくてはなりません。なので、混雑が予想される展覧会では、極力荷物を少なくして出かけるか、あるいは、美術館以外のコインロッカーを利用するようにしてください。人は多いしコインロッカーは使えないという状況なら、当然のごとく展覧会場内は荷物を持った人でごった返すことになります。荷物があると自分も大変ですが、周りの人も迷惑するという状況になってしまいます。

 

豊かで成功している人の特徴のひとつに、いつも手荷物が少なく手ぶらが多いという傾向が世界的に知られているそうです。あれこれ心配してついつい手荷物が多くなってしまうのは、もしかすると貧乏性のせいかもしれません。なので、せめて美術館に来るときだけでも大富豪になったつもりで、豊かで身軽な気分を味わってみてはいかがでしょうか?