イベントの概要
今日は、2019年5月19日(日)に開催された、兵庫県立美術館「芸術の都友の会」総会の様子からレポートしておきましょう。
感想①「友の会」
ちなみに、友の会というのは、多くの美術館で募集されている美術館の活動をサポートする会員のことですね。といっても、大部分の友の会会員はその特典目当てで入会していることが多いように思います。
例えば、兵庫県立美術館でいうと、年会費4,000円のA会員になると、特別展が年8回無料、コレクション展が何度でも無料で鑑賞できるようになります。これは、かなりお得ですね。他にも提携している他の美術館の入館料が団体料金になったり、館内レストランの食事代や館内ミュージアムショップの購入代金が割安になったりと、美術館巡りで節約されたい方にとっては嬉しい制度ですね。
また、イベントなどでは優先席を確保できたり、会員向けの様々な企画に参加することもできるので、よりアクティブに美術館活動に参加したい方にとっても得るところが多いと思います。
展覧会を観るという目的だけに絞っても、入会するメリットはかなり大きいですね。年に8回も展覧会を観に行かないという方には、年会費2,000円のB会員があります。こちらは、特別展が年3回無料、コレクション展が何度でも無料で観れるというコースで、他の特典内容はA会員と同じです。
⇒ 兵庫県立美術館「芸術の都友の会」の会員特典(公式サイト)
(追記:2021年度から会員特典が大きく変わっています。)
感想②「総会」
ということで、こうした友の会の会員向けに年1回の総会が開催されます。もちろん参加は自由なんですが、美術館の現状が多少なりともわかるようになります。
総会では、兵庫県立美術館でももっと友の会の会員が増やせないか、ということについて意見が出ていました。他の美術館と比べても兵庫県立美術館の友の会の特典はかなり良いので、アピールさえしっかりできればもっと増えそうに思いますね。質問や意見もいろいろと出ていて、予定の1時間を少しオーバーしてしまいました。
感想③「展覧会の紹介」
その後は休憩を挟んで、学芸員から6月1日から始まる展覧会「印象派からその先へ -世界に誇る吉野石膏コレクション」と8月3日(土)から始まる「集めた!日本の前衛―山村徳太郎の眼 山村コレクション展」の紹介がありました。
それぞれ約30分間の解説でしたが、さすがに学芸員の話は上手く、例えば、ひとつの美術館でのみ開催される展覧会と他の美術館と共同で進める巡回型の展覧会での開催準備の違いなど、興味深い裏話も聞くことができました。
この後は、前日にリニューアルオープンした小磯記念美術館に行く予定にしていたので、兵庫県立美術館での楽しい時間はこれで終了です。続きは次のブログで…。