【感想】コレクションギャラリー「言葉とイメージの世界ー『マグリットの落とし子たち』よりー」(姫路市立美術館、2019/11/9~2020/1/26)と國富奎三コレクション室「近代フランス絵画 モネからマティスまで」(2019/11/9~)レビュー

姫路市立美術館で開催されている、コレクションギャラリー「言葉とイメージの世界ー『マグリットの落とし子たち』よりー」(会期:2019年11月9日~2020年1月26日)と國富奎三コレクション室「近代フランス絵画 モネからマティスまで」(会期:2019年11月9日~)を鑑賞しました。この2つは姫路市立美術館が所蔵するコレクションからの展示ですが、これは、現在開催中の「ストラスブール美術館展 印象派からモダンアートへの眺望」と連動しています。

 

まず、コレクションギャラリー「言葉とイメージの世界ー『マグリットの落とし子たち』よりー」のご紹介です。姫路市立美術館のコレクションギャラリーは、企画展示室へ向かう途中で開催されている無料展示コーナーですが、いつもながらこれがなかなか充実しています。なので、企画展に来られた方はスルーせずにじっくり味わって欲しいですね。

 

今回は、「ストラスブール美術館展」でも展示されている、ベルギーを代表するシュルレアリストのルネ・マグリットの作品が26点公開されていました。シュルレアリスムは詩人アンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣言』から始まりましたが、詩人と画家たちとの交流から数多くの作品が生まれています。

 

そして、ルネ・マグリットも同様です。同時代の詩人たちの作品の挿絵も制作しています。今回のコレクションギャラリーでは、アラン・ジュフロイ、ルイ・スキュトネール、ギー・ロゼの作品に描かれた挿絵のエッチングが公開されています。他にも、《マグリットの落とし子たち》(リトグラフ)や《ジョルジェット》(油彩)、《観光案内人》(油彩)などの作品も展示されていますのでご注目ください。

 

そして、國富奎三コレクション室「近代フランス絵画 モネからマティスまで」は常設展示ですが、今回は、「ストラスブール美術館展」の方に、アンリ・マティスの《ジャズ》連作が展示されているので、空いた空間を利用して、ジョルジュ・ルオーの《町外れ》の裏面に描かれている《老女》が公開されていました。

 

この作品は、修復を経た後、さまざまな展示条件をクリアーして今回の展示に至っています。展示方法は、作品の表と裏を両方鑑賞できるように工夫してあり、貴重な機会なので、美術館にお寄りの際は是非ご覧頂ければと思います。

 

日本の美術館では、特別展にばかり注目が集まりがちですが、コレクション展にも立派な作品や工夫された企画がありますので、見逃さずにしっかり鑑賞したいですね。各美術館のコレクションは、ある意味でその美術館の真価が問われるところでもありますので、そうした観点から美術館巡りをすると、また違った楽しみ方ができるようになります。

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2019年12月11日|ブログのカテゴリー:2019年投稿, 展覧会レビュー