「船場の絵描き 庭山耕園 ― 近代大阪の四条派 ―」(大阪市立美術館、2019/12/18~2020/2/9)のレビュー&感想

大阪市立美術館で開催されている、特集展示 生誕150年記念「船場の絵描き 庭山耕園 ― 近代大阪の四条派 ―」(会期:2019年12月18日~2020年2月9日)に行ってきました。庭山耕園(1869-1942)は、大阪の船場を中心に活躍した絵師で、四条派の上田耕冲(1819-1911)に師事していました。花鳥図を得意とし、床の間など、部屋との調和を重視した作品を手掛けたことで人気を博しました。

 

本展示では、庭山耕園のご子息である庭山慶一郎(1917-2012)から大阪市立美術館に寄贈された作品を中心に展示していました。《雨中燕子花図》や《八重桜五雀図》、《春野雲雀図》など、見応えのある作品が並んでいました。

 

また、庭山耕園が描いた数多くの《写生画帖》や《写生帳》も展示されており、折りに触れ写生を行っていた様子がよくわかります。やはり、日頃の努力は並大抵ではなかったようです。本展示では、四条派の始祖・呉春や、庭山耕園が師事した上田耕冲の作品も幾つか展示されていました。

 

当日は、同時開催されているコレクション展「没後50年 鍋井克之」と「明器 ―古代中国 墳墓のやきもの―」も合わせて鑑賞しました。「没後50年 鍋井克之」では、浜辺に転がっている貝を極端に大きく描いた《春の浜辺》という作品がありましたが、不思議な感覚に襲われる風景画でした。また、裸婦が桶の中で行水をしている《行水》という作品も、和洋折衷のどこか違和感のある作品に仕上がっています。一方、《立岩の海岸》という作品では、赤や黄、青の鮮やかな色使いが印象的でした。

 

今回は、特別展のない期間のコレクション展を鑑賞しましたが、ゆったりとした時間を過ごすことができました。特別展のついでにコレクション展を鑑賞するのも良いのですが、どうしても特別展がメインになって、コレクション展は軽く流しながら観てしまう傾向が出てしまうので、今回のように一つ一つの作品をじっくりと味わう機会を大事にしたいですね。

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2020年01月07日|カテゴリー:2020年投稿, 展覧会