【感想】「薔薇と四季を彩る花々」(三木美術館、会期:2021/6/2~8/29)レビュー

三木美術館で開催されている「薔薇と四季を彩る花々」(会期:2021年6月2日~8月29日)に行ってきました。この展覧会では、薔薇を中心に四季折々の花を描いた絵画や陶磁器が展示されていました。

 

展覧会は、絵画と工芸から構成されています。薔薇を描いた絵画としては、尾田龍、年代尚美、小山敬三、絹谷幸二、工藤甲人、伊東深水、朝井閑右衛門、那波多目功一、吉井淳二といった方々の作品が展示されていました。

 

このなかでは、特に小山敬三の作品が気に入りました。独特の色使いとタッチが薔薇の可愛らしさを伝えてくれます。展覧会チラシに掲載されている那波多目功一氏の《赤いバラ》のような凛とした薔薇ではなく、より身近な子どもにも愛されそうな雰囲気が漂っていました。

 

他に、年代尚美(としよ なおみ)さんの《赤いバラ》も見事でした。ゴージャスな作品で花瓶へのこだわりも感じられました。

 

薔薇以外の作品では、先日、京都国立近代美術館のコレクション展で出会ったフォービスムの里見勝蔵が制作した《花束)もありました。少しゆがんだ構図で豊かな色彩が魅力的でした。

 

一方、陶磁器では薔薇より、四季折々の花を描き込んだ作品が多かった印象です。ここでは、加藤卓夫の《紅白梅四方皿》、今井政之、吉田美統といった方々の作品に心惹かれました。

展覧会情報

展覧会名:薔薇と四季を彩る花々
会場:三木美術館
会期:2021年6月2日(水)~ 8月29日(日)
休館日:月曜日・火曜日(祝日の場合は開館)
観覧料:300円
音声ガイド:なし
写真撮影:不可
図録:なし
Web:三木美術館「薔薇と四季を彩る花々」
2021年08月16日|ブログのカテゴリー:展覧会レビュー