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新潮日本美術文庫(画集、新潮社)

新潮日本美術文庫のご紹介

新潮日本美術文庫は日本人画家のコンパクトな画集で、新潮美術文庫と同様に、20×13cmサイズの持ち運びに便利な大きさです。値段は税込1,320円と手頃な価格です。こちらの方は全45冊で完結しています。内容も同じく、タイトル画家の主な作品とその解説がメインで、最後に「人と作品」解説と「年表」が付いています。日本の画家の代表作やその背景について知ることができる良質の教養画集になっています。


タイトル
新潮日本美術文庫 1 雪舟
山水水墨画といえば雪舟――厳しい筆致とたぐいまれな構想力によって豊かな空間表現をかくとくした作品群で、室町後期に活躍した禅僧画家の真髄を解りやすく説く。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 2 土佐光信
室町画壇に覇を唱え、土佐派を確立した宮廷画家。物寂しげな風情の人々など静寂で瀟洒な雰囲気をたたえる、その特異な画面の謎に挑む。画家は乱世をどう生きたか。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 3 狩野永徳
23歳の時の作「洛中洛外図」によって織田信長に認められ、安土城の障壁画制作に抜擢され、次は豊臣秀吉の大阪城に……豪壮華麗な桃山様式の象徴ともいうべき画業。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 4 長谷川等伯
日本人なら誰でも思いあたる心象風景、理想の風景を描き、「日本の水墨画」を確立した桃山期の画家。近年確認された一群の動物画を通し、その創造の秘密にせまる。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 5 俵屋宗達
総金地の画面に展開される色彩の豪奢な宴――純日本的な装飾美を確立した琳派は、いかにして生まれたのか? 伝説的には不詳の多い創始者の姿を解明しながら追う。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 6 岩佐又兵衛
織田信長に一族を滅ぼされ、武門の再興をはかりながら、絵筆に生涯をかけた江戸前期の絵師。“浮世又兵衛”とも渾名された謎に満ちた人物に、新資料も加えて迫る。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 7 狩野探幽
江戸城、二条城、大坂城、名古屋城、さらに京都御所や京都の名刹の障壁画制作にかかわり、絵師として頂点にたちながら、近年、評価が下がっていた画業を再評価。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 8 尾形光琳
屏風絵の代表作をはじめ、団扇、衣裳など日常品の絵画装飾、また蒔絵のデザインや陶器の絵付けまで、琳派の大成者の多彩な活動から“不世出のデザイナー”を示す。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 9 与謝蕪村
俳人として親しい蕪村は、日本南画の大成者の一人とされる江戸中期の画家でもある。その創作の秘密をあかす本来の姿を、初出二点をふくむグラフではっきりと示す。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 10 伊藤若冲
動植物の真の姿を追いかけ、独得の意匠感覚で華麗に表現した“異端”の画家。旧御物『動植綵絵』を中心に、近年、熱い注目をあつめる画家の楽しい本領を紹介する。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 11 池大雅
“清貧の人”として話題となった人の画家としての姿は? 「神童」と絶讃され、中国画風だけでなく、西洋画の技をも学び、風景を象徴の域にまで高めた画境をたどる。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 12 曽我蕭白
好んで奇行に走り、奇言を吐き、「狂者」とみずからをよんだ江戸中期の異端の画家。個性的表現に妄執に近い志向を持ち続けた人は、はたして狂っていたのだろうか?(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 13 円山応挙
墨線のみで氷を描く――非情なまでに徹底した眼差しに裏打ちされた写生で、伝統的な画題に清新な図を送りこんだ円山派の祖。その画業の真髄をていねいに紹介。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 14 浦上玉堂
墨と紙のマチエールを重視し、奔放な筆致が魅力的な玉堂の山水画の前にたつと、その風景のなかを旅しているような気分になってくる。どうしてか? その謎に迫る。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 15 司馬江漢
浮世絵美人画から洋風画へ転じ、油絵を描き、日本で最初にエッチングを制作。西洋自然科学を紹介、哲学者、社会思想家としても名をなした江戸が生んだ天才の画業。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 16 喜多川歌麿
美人大首絵から博物図譜的な彩色摺絵、春画、肉筆画まで浮世絵師の中の浮世絵師の画業を32図で示す。女絵師の頂点にたつ、濃艶な色香、女体の質感などを満喫する。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 17 葛飾北斎
《モナリザ》とともに世界で一番有名な絵画作品を描いたと話題にされる浮世絵師。様々な流派のエッセンスを摂取しながら、革新の気を失なわなかった画狂人の生涯。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 18 酒井抱一
琳派第三の巨匠として評価高まる画家初の一般向画集。江戸後期、姫路城主の弟として生まれ、琳派再興から大和絵復古への流れをたどった繊細華麗な画業をふりかえる。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 19 田能村竹田
幕末の激動期、詩文・文芸の世界への強い憧れをもつあまり、官を辞し、文人画家の道を歩み出す。しみじみとした日常のなりわい、人生の実感に裏打ちされた画業。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 20 渡辺崋山
蛮社の獄で捕えられ、蟄居を命じられた中、画家は何故、自決せねばならなかったのか? 幕末日本の危機に際し、海防思想の絵画化をめざすなど新しい画家像を提示。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 21 東洲斎写楽
「あまりに真を画かんとてあらぬさまにかきなせしかば」と評された謎の浮世絵師を、その大首絵を中心に、役者絵の歴史のなかに位置づけて追求する。「真」とは何か?(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 22 歌川国芳
魁偉な武者絵から三枚続の大画面構成の錦絵へ――気っ風が命の江戸っ子浮世絵師は、見る者を驚かすのも尋常ではない。最近とみに評価の高まる幕末奇想派の真髄。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 23 高橋由一
レンブラントの筆触にも匹敵する筆力のみなぎった緊張感の塗りなど、“もの”にあくまで接近しながら、その対象を色彩や筆触におきかえた日本洋画の開拓者の気概。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 24 河鍋暁斎
江戸の残り香を強くただよわせながら文明開化の世に人気を博した異端の画家。パフォーマンスにとんだ制作をし、画集におさまりきらないその画業の面目を示す。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 25 富岡鉄斎
「万巻の書を読み、万里の道を行く」を実践した近代文人画の巨人。海外からも早くから評価の高い画業を、二万点を越すといわれる作品群から厳選した32点で極める。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 26 浅井忠
浅井の家の座敷にはミレーの《落穂拾い》の下図がかけられていた。この明治期の巨匠は、ミレーに、そしてバルビゾン派に、どのような関心をもっていたのだろうか?(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 27 黒田清輝
アトリエでの人工的照明による制作をすて、さんさんとそそぐ陽光のなかの大気を描き、印象派の先駆・外光派を紹介し、画壇に革新をもたらした明治期の巨匠の世界。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 28 藤島武二
魅惑的で謎にみちた女性像を生涯にわたって制作したのは何故? 東洋と西洋が融合した人物像を描き出そうとし、近代国家日本を象徴するような画業を残した洋画家。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 29 菱田春草
明治の西欧化にあって、日本画壇は著しく地盤沈下し、荒廃した。横山大観の影になりがちだった春草こそ、日本画の改革にとりくむ旗手だった。その画業を再評価。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 30 上村松園
「私の理想の女性の最高のもの」と画家自身が語る「序の舞」をはじめ、松園のもっとも松園らしい作品をたどり、近代美人画の完成者のめざした世界を明らかにする。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 31 鏑木清方
明治の風俗を、いかにも江戸っ子らしく描ききって、清々しい画風を残した画家。その情緒ゆたかな、郷愁にみち、また艶なる世界を、ていねいに回顧する待望の一冊。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 32 青木繁
夏目漱石らに高く評価されながらも、画壇にみとめられることなく夭折した明治浪漫主義を代表する画家。“世紀末の夢”を追い、破れていった画業をていねいに回顧。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 33 竹久夢二
愁いをふくんだ大きな眼の“夢二式美人”からポスターなど商業美術の先駆をなす作品まで、大正ロマンチシズム溢れる画家の多彩な活動の足跡をたどり、真の姿を追う。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 34 安田靫彦
天平の建築と彫刻、良寛の書、万葉集、そして宗達に学びながら、みずからの「天衣無縫」の美意識を鮮明にし、求道者のごとく近代の歴史画の確立に尽した日本画家。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 35 萬鉄五郎
こんなにいい色を使った画家が、大正時代にいた! フォーヴィスムからキュビスムへの流れを独自に吸収・展開し、自分とは何かを問い続けた画家の真摯な姿を追う。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 36 前田青邨
自然観照の深さ、やまと絵や琳派研究にもとづく技法の確かさにより、豊かで幅広い作風を展開した日本画家。初期歴史画から晩年までの画業をていねいに回顧する。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 37 中村彝
宿病に苦しみながらも描くことをやめず、描く意味を問い、画家に徹することにより宗教者ともなっていく大正から昭和期の洋画家の生命讃歌ともいうべき絵画世界。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 38 小出楢重
日本人として油絵を制作するとは何かを常に問い続け、そのよってきたる西洋の伝統を考え、日本女性のヌードの一典型をつくり上げていった画家の真摯な姿をたどる。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 39 村上華岳
近代における最高の仏画家と賞された人。謹厳と妖艶、禁欲と快楽、霊性と官能といった相反するものを併せもち、それらを融合しながら神を知る日を待ち続けた画業。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 40 梅原龍三郎
パリの青春を身体一杯に呼吸し、ルノワール直伝の華やかな画風をもち、ダンディで、美食家で、優れた絵仲間と付き合い、一流の作家たちから支持された画家とは?(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 41 岸田劉生
《写実》を追求し、デューラーら北方ルネサンスの影響を受け、宗元画や初期浮世絵の研究により東洋的性格を加え、神秘的な静物画や「麗子像」で知られる洋画家。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 42 村山槐多
「ああ心がをどる/どんなにうつくしかろ/あなたのまる裸」とうたった槐多にとって、裸婦像は自らが生きる証であった。大正期の夭逝画家の愛と失意の画集の核。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 43 佐伯祐三
ヴラマンクに教えを受け、ゴッホを敬愛し、ユトリロの抒情にひかれ、激しく、時にメランコリックに描き、パリに夭逝した画家にとって、異郷とは何だったのか?(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 44 棟方志功
ゴッホにひかれ、熱気みなぎる制作で“原日本人”のエネルギーといったものを強く感じさせる版画を生み出し、世界的な評価を受けた画業を女性像を通して検証する。(出版社コメントより)
新潮日本美術文庫 45 松本竣介
中学時代に聴覚を失いながらも画家としての道を歩み、冴えた透明感のある色調と密度のあるマチエールに、絵を描くことの歓びをこめた画家の真摯な姿を克明に追う。(出版社コメントより)