【感想】「日本の技と美 文化勲章受章者作品展Ⅰ 1937年-1978年」(三木美術館、会期:2021/9/1~11/28)レビュー

展覧会の概要

三木美術館で開催されている「日本の技と美 文化勲章受章者作品展Ⅰ 1937年-1978年」(会期:2021年9月1日~11月28日)に行ってきました。この展覧会は、三木美術館が所蔵している、1937年から1978年までの文化勲章受章者の作品が展示されています。

三木美術館「日本の技と美 文化勲章受章者作品展Ⅰ 1937年-1978年」三木美術館「日本の技と美 文化勲章受章者作品展Ⅰ 1937年-1978年」

 

展覧会の構成

構成は特にありません。出品作家は以下のとおりです。

 

<絵画>

杉山寧、安井曾太郎、小山敬三、前田青邨、川合玉堂、松林桂月、棟方志功、梅原龍三郎、片岡球子、田﨑廣助、東郷青児、中川一政、岡田三郎助、東山魁夷、牧進、林武、横山大観、那波多目功一

<工芸>

楠部彌弌、富本憲吉、板谷波山、荒川豊蔵、隠﨑隆一、浜田庄司

 

感想①「絵画」

絵画で特に印象的だったのが、片岡球子(かたおか たまこ、1905-2008)の《茂る》と岡田三郎助(おかだ さぶろうすけ、1869-1939)の《水邊裸婦》でした。

 

片岡球子《茂る》は、豊かな色彩のなかに植物たちの生命力のようなものを感じました。一方、岡田三郎助《水邊裸婦》は、妻の八千代を描いた作品ですが、日本人女性らしい独特の雰囲気が魅力的でした。他にも、文化勲章受章者だけあって、個性的な作品が目白押しでした。

 

感想②「工芸」

工芸の中では、楠部彌弌(くすべ やいち、1897-1984)や濱田庄司(はまだ しょうじ、1894-1978)の作品に心地よい味わいを感じました。

 

三木美術館では、備前焼作家の隠﨑隆一氏の作品が常時展示されていますが、いつ観ても良いですね。《黒ガンバルマン》や《備前扁壺》のような遊び心のある作品も魅力的です。

 

感想メモ

三木美術館には、2階に無料で鑑賞できる「gallery アートスペース miki」がありますが、今回は、「日本画三人展 -生命のまなざし-」(会期:2021年10月27日~11月21日)と題して、落合浩子さんと中津淳さん、髙野郁子さんの作品が展示されていました。三人三様の魅力のある作品が並んでいました。

 

展覧会情報

日本の技と美 文化勲章受章者作品展Ⅰ

会場:三木美術館
会期:2021年9月1日(水)~11月28日(日)
休館日:月曜日・火曜日(祝日の場合は開館)
観覧料:300円(一般)
音声ガイド:なし
写真撮影:不可
図録:なし
Web:三木美術館「日本の技と美」
2021年11月04日|ブログのカテゴリー:2021年投稿, 展覧会レビュー