神戸ゆかりの美術館で企画展「絵画と社会」を鑑賞した後、午後2時から小磯記念美術館で開催されている「企画展 小磯良平作品選Ⅰ」の学芸員によるギャラリーツアーに参加しました。
ギャラリーツアーというのは、学芸スタッフと一緒に作品を鑑賞するツアーのことで、鑑賞券があれば無料で参加できます。イベントがなければ、毎週日曜日の14時から開催され、所要時間は約30分です。
今回は、廣田生馬学芸員よる解説をお聞きすることができました。特に、展示室1・2を中心に詳しい解説を聞くことができました。展示室1では、初期の作品「風景」の描かれた時期は一体何時なのか?(木々は黄色に色づき秋を思わせるが、水田では田植え直後の様子も伺える…)といった問題や、東京美術学校時代に描き、「藤三 岸上良平」と記名された「裸婦」では、当時の師である藤島武二から朱色の修正が施されていることなど、作品に関する貴重なエピソードもお聞きすることができました。
また、展示室2に展示されている「踊り子」「裁縫する婦人」「母子」のモデルをされている方は全て同じ方で、ご本にもお会いしたことがあるそうです。全体で約30分という時間はあまりにも短い…という感覚でした。日曜日に行かれる方は、参加されると新しい発見があるかもしれませんね。